コラム

子供がピアノを習いだしたら。part1

 子供にピアノを習わせるとき、こんなことを言うお母さんやお父さんがいます。「子供がやる気で一生懸命がんばって、続きそうならピアノを買います。」・・・。よほどピアノが好きな子ならともかく「友達がやっているから」とか、「親に勧められて」なんて子供に一つのことを何年も続ける力は有るのでしょうか? 

 こう言うお母さんには私は「子供が続けられるかどうかは、お母さんやお父さんしだいですよ。はじめは、つまらない基礎練習ばかりです。お子さんが一人でピアノの基礎練習をやる集中力を、持続できると思いますか?どうか今やっている、または、これから始めるレッスンを無駄にしないよう、1日10分でいいから子供のピアノを興味を持って見てやってください。」・・・・・

 そのためには、ピアノの設置場所に注意しましょう。そうです、できるだけ居間か、台所に近い(この場合ピアノの保管上、湿度に注意)場所にピアノを起きましょう。

 ピアノを始めた頃のご父兄の目標は「毎日、規則正しくピアノを練習する癖を身につけさせる」です。と言うことは、下手でも、間違っても、うるさくても、一生懸命やっている子供をほめてあげることです。口が滑っても「へたくそ!」だとか「違うよ」とか「うるさい!」なんて子供のやる気をそぐようなことは言ってはいけません。禁句です。もちろんご家族全員の禁句です。

 しかし、居間にやキッチンに近い場所では、ピアノの音がけっこううるさいと思います。そのときは、弱音ペダル(縦型のピアノで3本有るペダルの、真ん中のペダル)を使いましょう。それでももし、「うるさい!」の禁句がでるようでしたら、ピアノのを消音ピアノに改造しましょう。

 さて、どんなによい先生に巡り会えても、どんなによいピアノを持っていても、この家族の団結が無ければ、ちっちゃなピアニストは、すぐに練習をしなくなります。お父さんの一言が、子供にとっての練習をさぼるいいわけになってしまうのです。お母さんの一言が子供を練習嫌いにしてしまうのです。

 2〜3年続け基礎練習が終われば、お子さんもかなり上達するので、次第に親離れし、一人で楽しく練習ができるようになります。それまでお母さん、お父さん、がんばって!

 

------------------------------------------------

ピアノを習いだしたら。パート2

 「ピアノってどーしてピアノっていうの?」… これにこたえるにはピアノの歴史まで話さなければなりません。ピアノは1709年イタリアの宮廷音楽家であるバルトロメオ・クリストフォリによって発明されました。当時のピアノの名前は“クラビチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ”なんていう長い名前でした。直訳すると“大きな音も、小さな音も出すことのできるチェンバロ”です。これが、時代とともに略され“ピアノ・エ・フォルテ”…“ピアノフォルテ”…“ピアノ”となったのです。よく演奏会やCDのプロフィールに“ pf ”って書いてあるあれは、ピアノのことですが、“ f ”は?… そうフォルテのことで昔のなごりです。

 これでどーしてピアノっていうかはわかっていただけたと思いますので、本題に入りたいと思います。感のよい人ならここで“感情表現”と聞いてピーンとくると思いますが。大きな音も小さな音も自由にだせる楽器がピアノなのですから、これを使わない手はありません。

 またまた脱線しますが、カラオケのうまい人(ただ単に上手なだけでなく、グッっとくる何かを歌っている人)ちょっと客観的に聴いてると、声の大きさを上手に使って僕らのハートを震わせます。つまらないのは、お付き合いでついてきたボー読みで歌う人。手拍子もそこそこに「早くおわんないかなー」とか「次ぎは何歌おうかなぁ」なんて心の中で思わずつぶやいてしまうような…・・

 ピアノを始めると、最初は音符やリズムとることに精一杯。でもそれって楽しいですか?それなりに楽しいかもしれませんがちょっと工夫してアクセントもつけて見てください。強弱をつけて見てください。基本練習としてはあまりよい練習にはならないかもしれませんが、きっと、ちょっと飽きてきたピアノの練習が少し面白くなってきます。そう、今まで鉛筆で描いていた絵に、色をつけてやるようにして…・・それが“音楽をする”イコール“感情を伝える”ことになるのではないでしょうか?

 さて、ピアノの基本性能として、タッチの変化で音の強弱が表現できる。ということがありますがこのタッチピアノの調整がバラバラでは感情表現も何もだいなしです。調律師のお仕事として、タッチの調整があります。ピアノのタッチはある程度調整ができます。調整ができるということは、ほっておけば狂うことも確実です。あなたのピアノはピアニッシモからフォルテッシモまでバランスよく演奏することができますか? また、初心者なら、タッチのばらつきが目立たないように調整し、上級者なら指先の微妙な変化も十分に表現できるタッチへと… なんてことも質のよいピアノと経験豊かな調律師なら調整することができます。

------------------------------------------------

供がピアノを習いだしたら。パート3

 子供におもちゃを買い与えても、3日で飽きておもちゃ箱の中にうずもれている。
 子供は、次々に新しいおもちゃをほしがる。買い与える・・・・
 そんな経験されたことありませんか?
 これって私はこう解釈したんですが、子供にとっておもちゃが目的ではなく、おもちゃを買ってもらうことが目的なんじゃないかって。
 親にしてみれば、子供にお金を使うことが愛情表現になっていて(仮にそういうつもりでなくても)子供はそれをうすうす感じ取って。。。。
 つまり、そのおもちゃに対して目的が薄く手に入れてしまえばもう用はない。
 現代の消費社会の象徴のような気がします。

目的=思い入れ?ロマン?愛情?

 ピアノは?買ってもらうことが目的だとしたら恐ろしいですね。金額が金額ですから^^;
 ピアノの目的は、演奏することです。そうでしょ?
 でも最近の・・・
 それで、そのピアノを逆手にとって、消費文化に真っ向から立ち向かいましょう!
 ピアノを購入するということは、購入することが目的ではありません。
 ピアノを練習して、演奏するために購入するのです。その目的意識をはっきりさせる。 あたりまえのことですが、それがあたりまえになっていないから3日で飽きるおもちゃが大量に発生するのです。
買った物を大切に使い倒す。これってなかなかできないことですが、ピアノはそれができるんです。レッスンを通して、ピアノを通して、できないかなぁ???
全世界のピアノの先生方、こんな目的でもレッスンをしてみてください!


Copyright (C) 2012 ISHIHARA Musical Instrument Atelier.

All rights reserved.